🏊苦手だった水泳が、僕の“心の居場所”になった話

音とスポーツ

プロフィールにも書きましたが、僕はほぼ毎日、泳いでいます。
「ほぼ」というのは、通っているジムに休館日があるからで、
実際は物理的に泳げない日以外は必ず泳いでいるといった方が正確です。


なぜそこまで水泳にこだわるのか?
主な理由は、サックス演奏のために肺活量を鍛えたいからです。
加えて、体力をつけて健康な身体を作ること、そして体重のコントロールも目標にしています。


実は僕、水泳は得意じゃありませんでした。
小学生の体育の授業でクロールを習った程度で、平泳ぎや背泳ぎは見よう見まね。
だから学生時代からずっと「水泳は苦手」な感覚を持っていました。


その一方で、球技系のスポーツは割と何でもこなせて、
特にテニスは長年続けてきたし、
社会人になってから始めたバスケやスノーボードも思った以上に上達して、
周囲からも驚かれたりしたものでした。


そんな僕が水泳に再び向き合うきっかけとなったのは、
近所に新しくできたショッピングモールの中にジムがオープンしたこと、
そして何より、その頃にアルトサックスと出会ったことでした。


サックスは吹奏楽器。当然、肺活量がものを言います。
だったら、心肺機能を鍛えるには水泳が最適だろう――
そう思ったのが始まりでした。


ジムのプールには、ウォーキング用、初心者向け、
ゆっくり泳ぐ人用、速く泳ぐ人用と、コースが分かれています。
僕は「ちょっとだけ泳げる人」向けの初心者コースからスタートしました。


最初は25mを泳ぎ切るだけで息が上がっていました。
でも、毎日コツコツ続けることで、25mが50mに、50mが100mに。
本当に少しずつ、地道に距離を伸ばしていきました。


周囲には僕よりもずっと年上の方たちが、軽やかに長距離を泳いでいました。
その姿を見て悔しく思いながらも、「サックスと同じだ」と思いました。
音階を少しずつ吹けるようになっていくように、
水泳も一歩ずつ進めていけば、必ず変わっていく。


続けているうちに、500mを休憩なしで泳げるようになり、
気づけば体重が10kg減っていました。
服もぶかぶかになってきた頃です。

さらに1000mも楽に泳げるようになり、
今では入会前と比べて20kg以上の減量に成功。
体力もつき、風邪をひくことも減って、
健康を“取り戻した”感覚があります。


最近では、監視員の方に
「そろそろ休憩しませんか?」と声をかけられるほど、
2kmでも5kmでも泳ぎ続けることができるようになりました。
1時間半以上、水の中に入りっぱなしの日もあります。


最初の頃は、「今日はちょっと気が乗らないな」と思う日もありました。
でも、そういう時ほど「5分だけでも行こう」と決めて、ジムに向かいました。

不思議なもので、プールに足を入れると、
その日の気分に関係なく身体が泳ぎたがっているような感覚になるんです。


ルーティンというのは、
**「やる気があるから続けられる」んじゃなくて、
「続けてるからやる気が後からついてくる」**ものなんだと、
実感するようになりました。


泳いでいる間、何を考えているか?
最初のうちは「今何往復目だっけ?」と数えていましたが、
だんだん数もズレてくるので(笑)、

今では、頭の中で練習中のサックスの楽譜を追い、
リズムを刻みながら“脳内演奏”していることが多いです。


それも、最初の目的が肺活量の強化だったからかもしれません。
サックスと水泳、僕の中ではもう切り離せない関係になっているんです。


泳ぎながら、自然と頭の中が整理されていくような感覚があります。
音楽のこと、生活のこと、ブログの記事構成まで――

まるで水の中で考えるほうが、“本音”に近づける気さえするんです。


外では考えがまとまらなかったことも、
泳ぎ終わるころにはすっきりしていたりして、
この時間が今の僕にとって、心身を整える一番大切な時間になっています。


かつて苦手だった水泳が、
今では「歩くよりも楽で心地よい」と感じられるようになったのは、
やっぱり**“継続の力”**なんだと思います。


毎日少しずつ、自分のペースで進めてきたことが、
気づいたときには生活の軸になっていた。
そう感じられるようになったとき、
自分自身の中にも、少し誇りが芽生えてきました。


もしあなたも、身体のことや心の整理のことで何か始めたいと思っているなら――
水泳、おすすめします。

「得意じゃない」と思っていたことが、ある日、「居場所」になっているかもしれません。
僕がそうだったように。

体験談でもアドバイスでも、僕でよければいつでもお話しします。
一緒に、気持ちのいい水の中を泳いでみませんか?🌊✨

サックスとの出会いから、音楽と呼吸のつながりを深めていった想いは、
👉 サックスと僕、いまの関係。


English Summary

Swimming has never been my strong suit. I wasn’t trained formally, and for a long time, I considered it a weakness. But everything changed when I started playing the alto saxophone and realized I needed to build up my lung capacity.

What began as an effort to support my music turned into a daily routine. Through slow and steady progress, I overcame the physical and mental hurdles that once made swimming feel impossible. Over time, I not only grew stronger and healthier but also found a new sense of peace and focus that I couldn’t find anywhere else.

Swimming became my sanctuary—a place where my thoughts flowed freely and my body felt light and free. These moments in the water became an essential rhythm in my life, blending seamlessly with my music.

If you’ve ever felt the need to reset your mind, find your own rhythm, or simply start a healthy habit, maybe swimming can be your answer too. Let’s take the plunge, together.

How I deepened the connection between music and breathing after picking up the saxophone is also shared in:
👉 My Relationship with the Saxophone — Where I Stand Today

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